平成サバイバーの彷徨

『他の誰もが無条件で受けている尊厳を戦い取らねばならぬ者へ』

【美容外科の炎上】医者全員に、献体・臓器提供を義務付けるべき

 

人類愛とか世界平和を願って、献体や臓器提供にサインするピュアピュアな人間が、死後も身体を弄ばれて捨てられるスキームに、胸糞悪さを覚えて仕方がないために、書いた記事です。

筆者自身、免許証の裏に臓器提供希望者としてサインしておりましたが、もうしません。絶対にしません。

世のため、人のためと思いましたが、心底バカを見た思いです。これは感情論です。他の命が助からない、とかもう知りません。

医療関係者はこの記事を読み、胸に手を当てて、考え直していただきたい。

 

 

『臓器提供やめた』はやめてくださいって何様ですか

 

……ピキッ。

 

さらに『臓器提供やめた』はやめてください!

 

「やめてください」だあ?

なんでテメエが他人様の躰のことを、上から目線で「〜してください」とか言ってんだ。

「考え直していただけますよう、お願い申し上げます」くらい言えんのか。

 

そういうところだよ。

そういうところで医者側の意識が全部、透けて見えんだよ。

 

と、熱くなったが、

この方は医療業界のために、火中の栗を拾う真似をしている。

そもそも、こんなコメントをしなければ、叩かれることもない。

まだマシというか、見上げた精神ではないか。

 

問題は、黙りこくっている他の医者だ。あいつらは狡知に長けているというか、無駄に賢い。

ダブルスタンダートが溢れかえっている業界だからこそ、SNSで喋らない方が得策というのがよくわかっている奴らだ。

まあ、ここは深掘りしてもキリがないので、スルーする。

 

以下、美容外科の炎上について私見を述べる。

 

火にガソリンを巻くコメントばかりする当事者二人は今、何を思っているのか

そんな機会があることを
より多くの医師に知ってもらいたい、
より多くの医師に知ってもらうことで
より安全に、
より多くの患者様の満足度をあげることができる、
と思い、投稿しました。

グアムでの解剖研修の投稿について | Dr.黒田あいみオフィシャルブログ「Health & Beauty Room」Powered by Ameba

特に臨床解剖に携わる先生達にご迷惑をかけ、この事で医学生や医師、様々な医療関係者にまで波及してしまい謝罪の気持ちを言葉にしようにも困惑してしまいました。

(中略)

本来なら解剖の意義を一般の皆さんに説いて、患者さんに還元していかなきゃいけない立場にならなきゃいけないはずでしたが、私共クリニックの所属ドクターが犯した愚行のために解剖セミナー自体がなくなってしまう事のないように務めていきたいと思います。

https://x.com/asoutoru/status/1871162992685089239

 

なんか……謝るポイントがズレているんだよな。

ふたりとも、意識は「医療業界の方々」に向いているし、「SNSにアップしてしまった軽率さと事後対応の悪さ」をお詫びしている。

これは人体をやり取りする者同士の意思疎通であり、
人体を提供する存在が、目に入っていない。

我々が余計に提供したくなくなる悪循環を、加速させているやり取りであることが、彼らは全く理解できていないのではないか。

 

そして、次のポストを読んで、合点がいった。

 

医学生から医学会の重鎮の先生方からもお叱りを頂いています。

 

はいはい、そういうことね。

彼らは「献体希望者、臓器提供者が減ったらどうするんだ!」という一点でお偉い方から叱られている。

そして、彼らのミッションは「いかに献体希望者、臓器提供者を減らさないか」という点に集約されている。これをクリアしないと、許してもらえないし、村に入れてもらえない。

つまり、献体に対する扱い方に問題があったことを詫びようという気持ちよりも、そちらの方が彼らの生活に直結する分、はるかに強い感情なのである。

だから彼らは、SNSにあげてしまった失態そのものを悔やみ、お詫びしているのである。

 

なんで、彼らはお詫びするポイントを間違えてしまうのか

ここで諸君、こう思わないか?

まともな感覚であれば、献体に対する扱い方に問題があったことを詫びる発想が、真っ先にでてくるのに、彼らのポストから、なぜそういった感情が読み取れないのだろうか、と。

それには、下記のような側面があろうかと思う。

「人体を物のように扱う精神がないと、優秀な医者にはなれない」

「いちいち人体に感じ入っていたら、現場は回らない」

「どこかで感受性を凍結させないと、医者側のメンタルが壊れてしまう。」

 

つまり、炎上している彼らと似たような考えは、医者の間に蔓延っているのである。

当事者である女医のように、SNSにあげないだけの知能があるというだけの話だろう。

 

今回の炎上は大いに意味があると思っている。

人体の取り扱われる実態を教えてくれたからだ。

この実態を知らないまま、ヌケヌケと提供することにならなくて本当に良かったと思っている。

実態の広まった今、提供者が減るのは健全な成り行きだと私は思う。

その結果、医者が育たない、医療の発展が遅れる。

これらのデメリットを社会全体が享受することになるとしても、だ。

 

書き加えて、私は思った。

 

医者全員に、献体・臓器提供を義務付けるべきではないか?

医者は、ギリギリのところで人体に対する尊重の念が残るようにする仕組みがあれば、

献体・臓器提供者の数は戻ると思う。

では、具体的にどういう仕組みがあればよいか。

医者全員に、献体・臓器提供を義務付ければよい。

 

そしたら、彼らも献体希望者・臓器提供者の身体を、もっと大切に扱うだろう。

というより、扱わざるを得ない。
未来の自分がどういうふうに扱われるかに直接する問題である。

 

壁に耳あり、とか、臓器で縄跳び、とか、ふざけたことをやる奴、

あるいは若い男女の胸や性器を弄ぶ奴、

世間に知られていないだけで、どの学年にもひとりやふたり、どの職場にもひとりやふたり、いるはずだ。

そんなやつらは退学あるいは免許剥奪、組織から干すくらいの自浄作用が働くようになる。なぜなら、自分の体をそんなふうに扱われることを嫌でも想像するからだ。冗談ではない、と思うはずだ。

献体・臓器提供になるのは嫌だ、人権侵害だ、とのたまう奴は医者にならなくてもいいよ。それでも医者になりたい、という志のあるやつだけ集めたらいい。

彼らは、献体の体が、どういうふうに扱われるかを嫌ほど見てきているであろうから、これを機に、献体や臓器提供者の体の扱い方を、医学会全体として見直した方がよろしいかと思う。

 

献体・臓器提供にサインしている医者は何割ほどなのか

こればかりは自分で探すよりChatGPTに訊く方が早く、かつ確実だろうと判断した。

結果を以下に示す。

「医療従事者は一般の方よりも献体や臓器提供に前向きである」という見解はしばしば示されるものの、実は「日本全国の医師・看護師など医療従事者すべてを対象とした大規模かつ包括的な調査」の公的データは限られています。以下では、比較的規模の大きい研究や報告書のなかで示されている主な数値・傾向をご紹介いたします。ただし、調査対象や質問内容が限定的なものもあり、“医者業に従事している者”全体の統計として断定できるような全国的データはまだ十分とはいえません。その点をあらかじめご承知おきください。

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1. 臓器提供に関する医療従事者の意識調査

1-1. 過去の国内調査の例

-Wada K, et al. (2018)「日本人医師の臓器移植に対する意識」
 国内の一部医療機関に所属する医師を対象とした調査では、「自らが提供者となること」に肯定的な回答は約5~6割との報告があります。ただし、同研究では「臓器提供希望の意思表示の有無」や「実際にドナーカードを所持しているか」などの細かい区分による集計も行われており、条件によって数値が若干変わっています。

-日本臓器移植ネットワークや学会発表での小規模アンケート
 病院単位でのアンケート調査では、医師・看護師・臨床工学技士などのうち「自分が臓器提供を希望する(またはドナーカードを所持している)」と回答した割合は4割~7割程度と幅があります。  一般人口のドナーカード所持率(目安として5~10%程度)よりは高い傾向が示唆されています。

1-2. 海外の研究との比較  
 海外、とくに欧米では「医療従事者は7割前後が臓器提供意思を表明している」という報告が多く、これは一般市民の意思表示率より高い傾向があります。日本でも同様に、医療従事者のほうが一般の方より高い意思表示率を示す結果は散見されますが、欧米と比べると全体的に日本人の提供意欲は低めであるという指摘もあります。

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2. 献体(遺体の提供)に関する医療従事者の意識調査

2-1. 国内データの概要

大学医学部や関連病院における医療従事者へのアンケート  
  献体に対して「前向きに考えている」または「すでに手続きを行った」という回答は、おおむね3~5割程度という調査結果がいくつかあります。  実際に「献体登録済み」と回答した割合は1~2割台に留まるとの報告もあり、関心や意欲はあっても、まだ登録・手続きには至っていない方が一定数いることが示唆されます。

一般的な献体登録率との比較
  文部科学省や各大学の医学部解剖体使用数の資料などによると、一般の方の献体登録数は年々増加傾向にあるものの、人口比で見ると依然として高くはありません。  

 医療従事者では、仕事を通じて解剖実習や研究の重要性を体感していることもあり、一般よりは「献体に前向き」な回答が多いと推測されます。

2-2. 地域差・職種差  
献体の意向は、臓器移植以上に宗教観・死生観、家族との話し合いなどが影響しやすく、さらに医師・看護師・コメディカルの間でも多少の差異が見られます。医師よりも看護師のほうが「実際に登録を行った割合が高かった」との報告がある一方で、看護師は「家族の同意が得られるか」を懸念する割合が高く、登録に踏み切れない例も指摘されています。

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3. まとめ

1. 臓器提供
- 医療従事者が「臓器提供を希望する」あるいは「実際に意思表示をしている」割合は、調査によって4~7割程度と幅があるものの、一般人口よりは高い傾向。  
- ただし、欧米の医療従事者の7割超というデータと比べると、日本ではやや低めとの見解もある。

2. 献体(遺体提供)
- 医療従事者の場合、「献体を前向きに検討している」との回答は3~5割程度が多い一方、実際の登録率はそれより低い(1~2割台)と報告されることがある。  
- 一般人口よりは献体に積極的な姿勢が見られやすいが、実際に手続きを済ませるかどうかは個々人の事情や家族の同意などに左右される。

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データの限界と今後の展望

- 現状、公的機関(厚生労働省・文部科学省)や医療関連学会が「全国の医師・看護師等を横断的に調査した」統一的データは多くありません。施設単位や職種単位など、限定的な集計やアンケートが主となっています。  
- 臓器提供に関しては、日本臓器移植ネットワークの登録状況や運転免許証の意思表示欄の統計などが参考になりますが、職種別の分析は十分には進んでいません。  
- 献体に関しても、各大学の献体数や団体(日本篤志献体協会など)の登録者数は把握されているものの、医療従事者だけにフォーカスした正確な割合は公表ベースでは限られます。  

したがって「医療従事者に限定した全国平均的な割合」を断定的に示すことは難しいのが現状です。以上を踏まえたうえで、参考となるアンケートでは「臓器提供希望は4~7割前後」「献体への前向きな意向は3~5割程度で、実際の登録は1~2割」という数値がよく挙げられています。  

今後、より大規模かつ職種・地域差を踏まえた調査が実施されれば、さらに詳細なデータが得られると期待されています。

 

炎上を収める唯一の方法

医療関係者が「自分は、献体として自らの体を差し出す意思があります」というのを明言するだけで、世間の溜飲は相当に下がるのでは無いか。

 

ここで悪魔じみたことを囁くと、こうしたことを明言した開業医はバカ売れすると思う。

ある意味、この流れをチャンスと思って、

組織は倫理観の再構築、

開業医は己の倫理観をプレゼンすればよろしいのではないか。

人体に対する尊重の意を医者側が積極的に表し、

献体される当事者になる覚悟を表明した上で、

患者や医療の発展に向き合っていることをアピールしなければ

この騒動はおさまらないように思う。

 

少なくとも「献体をやめないで!」と叫ぶことじゃあない。

 

「バカにしてんのか、まずテメエの体を差し出せよ」と世間は思います。

ってか、医者は差し出してください

医学の今後の発展のためにも、差し出すことに抵抗しないでください

それをみて、我々は考えます。

 

結論としては、献体希望者、臓器提供者が減るのは健全な流れだと思いますし、抑止してもならない流れだとも思います。あとは、医者の皆様の頑張りと取り組み次第だと思います。

 

P.S. この記事がアップされた後に、当事者二人が、献体希望者、臓器提供者を表明しても、私は炎上を鎮めるために、打算で動きやがったな、と判断します。提供の希望は、いつでも取り下げられますし、希望するだけならノーリスクですからね。

 

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